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軽貨物の運送業者に影響を与えるインボイス制度とは

近年軽貨物の運送に大きな影響を与えそうなキーワードとして話題となっているのがインボイス制度と呼ばれるものです。2023年度から適用予定のこのインボイス制度ですが、軽貨物の運送業者にどんな影響を与えるのでしょうか。これまで軽貨物の運送ドライバーとして働く場合売上が1,000万円以下の場合免税事業者とみなされるため、売上にかかる消費税の納税を免除されており、益税という形で消費税分を利益としてもらうことができていました。しかしインボイス制度が導入されることにより、仕入れ業者に消費税を支払ったことを証明するためには適格請求書が必要ということとなります。しかしこの適格請求書は課税事業者にしか発行することができない書類です。そのためこれまでの様に軽貨物のマッチングサイトなどで依頼を探す個人の軽貨物の運送業者のような低収入のフリーランスのドライバーの場合軽貨物の運送を依頼しても請求書に記載されている消費税を払っていないことになってしまうため二重で国へ消費税を納めることになります。そうなると軽貨物の運送を依頼した側がもう一度消費税を払わなくてはならないといった事態となるため、今後の動向次第では売上の少ない個人の軽貨物の運送業者は仕事の依頼が減る可能性もありそうです。

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